稲田さんは呂布の甲冑を思わせるコスプレで登場

　ライブで欠かせないのがライトだ。会場では光の色を8色に変えられるレインボーライトが販売された。真・三國無双シリーズの各勢力には，魏＝青，呉＝ 赤，蜀＝緑というようにイメージカラーが決められているのはご存じの通り。歌う武将の勢力に合わせ，ファンがライトの色を切り替えていたのが印象的だっ た。

撮影／大山雅夫

　声優陣が続々と登場するオープニングの時点から会場はヒートアップし，歌前ダイアローグを挟んで， 神奈さんの「Silent Phoenix」， 柿原さんの「Red Passion」， 三上さんの「WILL TO FIGHT」， 三宅さんの「Endless Glory」，岸尾さんの「Change the World」の5曲が披露された。
　満場のファンが美声に酔いしれるなか，バラエティコーナー「究極歌宴スペシャル　キャラソンクイズ」がスタートした。真・三國無双シリーズのキャラク ターソングにまつわる問題が出される，今回のイベントにふさわしい内容で，7人の声優を「無双チーム」と「乱舞チーム」に分け，昼の部と夜の部の合計点を 競い合うという趣向だ。
　無双チームでは神奈さん，三宅さん，稲田さん。乱舞チームは置鮎さん，岸尾さん，会さん，柿原さんと，陣営の枠を越えた夢のチームが結成された。

撮影／大山雅夫

　クイズは「逆再生されたキャラクターソングの声優かキャラ名を当てる」という難問からスタート。本来は無双チームへの問題だが，回答する必要がないはず の乱舞チームの面々も答えを書き始める辺りはさすがのチームワークだ（？）。逆再生された声は普通聞き分けられないように思えるが，そこは音に携わるプロ である声優の耳だ。見事に鳥海浩輔さん（「BAD INTUITION」（李典））と正解を当てていたのはさすがだった。
　第2問は「早回しにされたキャラクターソングの声優かキャラ名を当てる」とこれまた風変わりな問題が乱舞チームに出題された。神奈さんが「オジー・オズ ボーン」，三宅さんが「赤兎馬」と回答（？）するなど，声優陣はキレキレのボケを連発。クイズというよりは大喜利のようなノリに会場は爆笑に包まれた。も ちろん難問にヤケを起こしているわけではなく，きちんと誰が歌っているかを理解した上での余裕の遊びだ。しっかりと野島健児さん（「Blaze of mind」（陸遜））であることを当てていた。
　同点で迎えた第3問は，全員が回答でき，正解者の数だけポイントが入るという，決着を付けるにはもってこいの形式となった。小野坂昌也さんが歌う趙雲の キャラクターソング「FIGHT IT OUT」のクライマックス「未来をつくるなら　覇の道ではないと　○○○○　王の道しかない」の○○○○の部分を埋めるという問題だ。
　ここでもやはり両チームはノリがよかった。岸尾さんが「海賊の王」，柿原さんが「ルードヴィッヒ（王）」と「○○○○」と「王」を組み合わせれば，稲田 さんが「泣いて馬謖を斬る」と，三国志的に深い意味を秘めているようにも取れるボケを出すなど，バラエティに富んだネタが飛び出した。正解はもちろん「一 騎当千」。昼の部は無双チームが8ポイント，乱舞チームが7ポイントで折り返しとなった。
　続いては，2月22日に発売されるPS4用ソフト「真・三國無双7 with 猛将伝」の紹介コーナーがスタート。同作の見どころを尋ねられた呂布役の稲田さんは，「映像が綺麗なことと，呂布のストーリーである呂布伝ですね。呂布の 娘である呂玲綺も登場しますが，父親然とした呂布の，貂蝉に対するのとは違った“デレ感”も見てください」と語っていた。

撮影／大山雅夫

　凄い盛り上がりのまま，ライブは後半戦に突入。今回2曲目となる三宅さんの「Beautiful Moment」と神奈さんの「LAST FOREVER」に続いては，置鮎さんが「Blade of Fate」を披露。トリを務めた稲田さんの「KING OF DESTROYER」が会場を圧倒した。稲田さんは呂布の甲冑を思わせるコスプレで登場。会場に挑みかけるかのごとく，重低音ボイスで呂布の武を歌い上げ る姿は，まるで呂布が乗り移ったかようだ。聞いているこちらが呂布に蹴散らされる雑兵になったかのような気持ちがしたほどの迫力だった。
　その後，アンコールに応えて会さんと菅沼さんがステージに再登場。会さんは都会的でアップテンポな「light blue sensation」を，そして姜維のコスプレに身を包んだ菅沼さんが，諸葛亮に後を託された姜維そのままの真摯さで「No way back」を披露し，イベントを締めくくった。